東海道線で通勤できない日誌~Season 5~

これから東海道線で通勤ができるんだかできないんだか…

私が深作ヘススさんに投票しようと考えた理由…後編

神奈川県選挙区ですが前述の通り22名の方が立候補されています。

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/88082/senkyoku_kouhou.pdf

選挙公報も飽きることなく読めるという…さすがにコロコロコミックほどの厚さはさすがにありませんが、内容盛りだくさんでこれはこれで面白いもの、です。

個人的には、子供が林業系の農業高校に通っていたので、飯田とわこ候補の林業重視の政策に興味はあるのですが投票行動とはまた別、でしょうか。

 

さてさて、唐突ですが私の父親は海上自衛官でした。P2Jに乗って対潜哨戒にあたっていたと聞いています。私自身も父の転勤で2年ほど沖縄に…って感じで、幼少期はサーカス団のような生活をしていました。自衛隊基地近くの団地に住んでいて、転勤先にいくつか前の転勤先で一緒だった友達が住んでいて再会して、だなんてこともあった記憶も。

そんなこともあってどうしても思想的には日本の防衛力を高めるためにはどうしたらよいのだろう。防衛費もそうですし人的資源の確保、憲法をどう考えるのか、外交も含めて様々な形で、命を守るためには防衛力を高める必要があるのではと考える傾向にあります。

逆の意見として、憲法9条をしっかりと守ることで日本を戦争から防ぐことができる、命を守ることができる、というものがあって、私は賛同できませんが同じ"命を守るため"の方法として、とりたい方法が違うだけで目的は同じだと考えているので、そのことを主張している方の人格を否定することはしない…って、まどろっこしいですがそんな考え方をしています。

 

関内でお伺いした防衛に関する深作候補のお話は私もほぼ同じ考えでした。ちょっと私の質問の仕方がまずかったのですけれども、真意をくみ取って答えていただいたのが…

「これから数十年先も日米同盟が基軸になることは間違いないです。その中でもさらに日本が自分たちの力で国を守ることができるようになるのか、その考え方が基本にあります。」(これも私の意訳で深作候補の言葉そのままではありません)

 

日米同盟が基軸になる、というのは本当にその通りだと私も考えています。先の大戦がなぜおこってしまったのかというと、その起点は日英同盟の破棄にあったともいえると考えているからです。第一世界大戦後の四か国条約で日英同盟を破棄してしまったことはそのあとの第二次世界大戦の流れを見ても、ミスだったと思います。もちろん後知恵でしかないでしょうけれども。でも同じ過ちを犯さないためにも、まずは強固な二国間同盟が基礎となって、そのうえで国際協調を図っていく必要があるのでは、とです。

現在の国連ですと、やっぱり中国とロシアが常任理事国となっていて拒否権を持っていることから武力行使に対して強硬的な制裁を下すことが難しくなっています。もちろんそのことが世界大戦が起きないためのストッパーになっている部分も確かにあるので一概に否定することはできませんが、現在のウクライナの事態を見ていてもロシアの侵略を国連が全く止めることが出来てないのは明らかで、多国間のゆるやかな同盟関係が出来ることの限界も現状としてあるのは間違いないと思います。

一方で日米の同盟関係はもちろん戦後のアメリカを中心とした連合国の占領から生まれたもので、片務的、一方的なものではあります。日本国憲法に戦力の不所持が記載されているのに、警察予備隊、保安隊、自衛隊と成長していった"自衛のための戦力"との同盟関係が現状のような形になるのは致し方ありません。ただそのことが"アメリカの戦争"に巻き込まれなかった(いろいろなアメリカの戦争でバックヤードとして機能していましたが)のも確かではある。とはいえこれから先どうしたらいいのだろう…って考えた時にまずは"日米の同盟関係が基軸になる"という深作ヘスス候補のお話は、日本の防衛問題を考える基本のところとして間違いないと、私自身は考えています。

 

エネルギー政策についてもお伺いしました。深作ヘスス候補は

「安全審査を終えた原発の早期の再稼働の実施を促したいです」(これも私の意訳)

と。

そしてもう少し踏み込んで…「ロシアのウクライナ侵略によってヨーロッパ各国では太陽光や風力などによるクリーンエネルギーから原発へ、原発が廃止となるドイツにいたっては石炭火力まで動かそうとしていて、そうした状況についてどのように考えますか?」とお伺いしました。

この質問に対して、深作ヘスス候補は、

 

「そうした欧米の状況に左右されない日本独自の政策を進めていきたいです」

これこれこれこれこれこれ!!!!これですこれ!!!!!!!!!

ここが本当に一番刺さったところなんですよね。

もちろん東日本大震災での福島第一原発事故もあって、原発への依存度を減らしていこうという方向性があったのも事実。その後地球温暖化に対するCO2削減ということでクリーンエネルギーへの方向転換で、太陽光に対して助成を行って普及を進めていた…そのことも理解できます。でもそれが本当に日本独自のベストな政策だったのかというとちょっと違うのかなとも考えているんです。もちろん原発事故を起こしてしまったことの責任は東京電力にあります。政府にもある。でもそれと無資源国の日本がベースロード電源としての原発をすべてなくしてしまうこととは話は別だと思うのです。事故を起こしてしまったのであればそのことを真摯に踏まえて、再発しないような手立てをする…それが新適合基準で安全審査で、それにかなった原発を動かしていくということについては進めていくべきだと思うのです。

さらに、例えば日本の最新石炭火力発電所(例:J-POWERの磯子火力発電所)はとても"クリーン"なものになってきています。世界でもトップレベルの大気汚染物質除去能力があり、CO2についても発電効率を最大限高めることで、旧来のものから削減できるようになってきました。そうした最新型の石炭火力発電所を各国に輸出することで、各国の環境改善にも寄与できる。

そうして得た原資をもとに、効率的な太陽光発電、それを蓄電する大規模蓄電設備に投資、新規開発していって、よりよい"ベストミックス"を図っていく必要があるのではと私は考えています。

深作ヘスス候補の"欧米の状況に左右されない"というお話はそのことにすごくはまっていて、これだよこれ!そうだよね!!!っとなりました。

これは佐世保で食べたとり刺しのベストミックス

そして、この"欧米の状況に左右されない"っていうのはエネルギー政策だけではないのでは、とも。

様々な国際状況の中で左右されないのはとても難しいことではあります。でもそのことにエネルギー政策のように、えー!こないだまで太陽光太陽光ゆうてたやん!だなんて左右されずに、それなりにでも構わないと思うのですが、右往左往せず日本は日本のやり方で実施できるような政治に、もちろん私たち国民がそのような考え方を持たないと政治家さんたちも大変でしょうから、そうなれるように…それが出来る候補者さんが今回の参院選神奈川選挙区では、深作ヘスス候補だと感じることが出来たので、深作候補に投票しようと、思った関内の夜でした。

 

今回の参院選はいろいろな意味で熱い(暑い)ものになっています。候補者さんの主張もたくさんあって、いろいろと選択肢がある選挙です。そしてやっぱり"中選挙区制"っていいなぁって、小選挙区制止めて中選挙区制に戻した方がいいんじゃないのかなと、改めて。小選挙区制ってアメリカの二大政党のような政権選択選挙になるのであれば意味があると思うのですが、現在の状況だとちょっとこれ意味があるのかしら?って。中選挙区制だから、深作候補に投票できる…当選の可能性も?だなんて思うことも出来る。一票の格差も踏まえてになるかと思いますが、改めて中選挙区制の可能性というのも考えてみたいなとも、です。